里に咲く花の図鑑
雑草の花編(画像をクリックすると拡大します。)
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No.10 ユキノシタ(2005/06/13)
ユキノシタの花
(2005/06/06)
ユキノシタ
(2005/06/06)
 かなり変わった形の花です。見つけたときに、葉っぱから、ユキノシタだと思いましたが、こんな花だったとは。花びらは下の2枚がでかく、1.5cmくらいあります。で、上の3枚には紅色の斑点が2〜4カ所ついています。左の写真を拡大するとはっきり見えます。この紅色はユキノシタに独特なので、これがあったら何はともあれユキノシタです。
 よく見かけるのは、冬の畦畔で、そのときには、葉裏が紅色に染まっています。この葉は、春先には山菜として天ぷらでも食べられるんですよ。
No.9 ムラサキツメクサ(2005/06/11)
ムラサキツメクサの花
(2005/06/05)
ムラサキツメクサ
(2005/06/05)
 よく知られている、クローバーの赤ヴァージョンです。といっても、こちらの方が大きくて、花は3〜4cmほどと、倍くらいあります。また、クローバーのように一面に広がるのではなくて、他の雑草に混じって、左の写真の様に咲いていることが多いです。
 ツメクサの類は、元々ヨーロッパの方が原産だったようで、日本には牧草として入ってきました。で、それが野生化した物です。マメ科植物には、根っこに粒がついていて、そこで空気中の窒素をアミノ酸などにする働きがあり、栄養価が高いんです。
 別名アカツメクサともいいます。
No.8 ノヂシャ(2005/05/28)
ノヂシャの花
(2005/05/15)
ノヂシャ
(2005/05/15)
 4月の下旬頃から咲いていましたが、右の写真のように、道端で見かけても、特にきれいでないので、気にしていませんでした。
 でも、こんなHPを作ったので、もしかしたらと思って、のぞき込んだら、真っ白なかわいらしい小さな花がたくさん咲いていました。
 花のついている台座が1.5cm程度なので、1つの花は2mm位しかありません。とっても小さいです。
 この植物は規則正しく枝分かれするようで、どの個体をみても完全に二股に分かれています。あまりメジャーな雑草ではないようですが、管理人の住んでいるあたりにはあちこちに生えています。
No.7 ニワゼキショウ(2005/05/25)
ニワゼキショウの花
(2005/05/15)
ニワゼキショウの群落
(2005/05/15)
 よく芝生の中で咲いているのを見かける花です。たくさん咲いていると、ピンクのじゅうたんのように見えます。これは、近くのグリーンヒルズ津山という公園です。ここまで、群生しているのはちょっとないですよ。
 花は1.5cm程度の大きさで、1つの茎に3つくらい咲きます。赤紫色の花が多いですが、たまに、白色の花も見られます。
 花の時期は5月初め頃から。左の写真の丸いのは、咲き終わって、実になったものです。なので、もうそれほどは、花の時期は続かないようです。
No.6 ムラサキサギゴケ(2005/05/13)
ムラサキサギゴケ花
(2005/04/19)
ムラサキサギゴケ群落
(2005/04/19)
 田んぼのアゼに、4月中旬頃から咲いているのを見かけます。花が終わると枝を伸ばして行きますが、その枝からも根を下ろすので、まとまった群落になります。大きいものでは、1m×1mくらいに、びっしりと咲いていることもあります。
 花が似た仲間に、トキワハゼというのがあります。ムラサキサギゴケの花が1.5〜2cm位なのに対し、そちらは1cmくらいなので、見分けられます。しかし、花がそっくりなのに、名前が全然違うというのも、面白いですね。
No.5 タチイヌノフグリ(2005/05/6)
タチイヌノフグリ花
(2005/04/13)
タチイヌノフグリ群落
(2005/04/29)
 この花は、文字通り、オオイヌノフグリの仲間で、同じような青い花弁に青い筋が入っています。全体的に、こちらの方が濃い青色です。ですが、この花は注意をして探さないと、見つけることは難しいです。花が3mmと、かなり小さい(オオイヌノフグリとの比較)上に、一斉に開花することはないためです。
 右の写真は、今回見つけた、一番密度の高い群落です。何が写っているか分からないでしょ? 目線から見たら、このくらいにしか見えないのです。拡大して見てくださいね。
 「タチ」という名前がついているだけあって、茎は垂直に上がってくるのが特徴です。
No.4 キウリグサ(2005/05/4)
キウリグサ花
(2005/04/13)
キウリグサ花茎
(2005/05/03)
 これまでずっと、キュウリグサだと思っていましたが、今回調べてみたら、キウリグサでした。
 この花は直径が3mm程度ととても小さいです(接写で一番寄っても、これが限界でした。)が、薄い青に黄色がきれいな花です。咲き方は、忘れな草に似ています。 
 4月上中旬から咲き出し、まだまだ咲き続けるようです。茎の先っぽは、くるっとまいていて、これが伸びながら、咲いていきます。茎1本の花数は多いものでは40くらいになりますが、それに関係なく、咲いている花は常時2〜4花です。
No.3 ヒメオドリコソウ(2005/05/3)
ヒメオドリコソウ花
(2005/04/11)
ヒメオドリコソウ群落
(2005/04/11)
 ヒメオドリコソウは4月初めから、遅いものは5月上旬くらいまで開花が見られます。今回、花のアップを撮ってみたら、ホトケノザとそっくりでした。同じシソ科オドリコソウ属に属する近縁種のようです。でも、パッと見はだいぶ違いますね。
 ヒメオドリコソウはまとまった群落を作ることが多く、一面を埋め尽くしてじゅうたんの様になることもあります。また、節間が短いので、葉の間から花が覗くように見えます。野草のオドリコソウに似ているので、あまり雑草という感じがしません。
No.2 ホトケノザ(2005/04/29)
ホトケノザ
(2005/04/02)
ホトケノザ花
(2005/04/02)
 ホトケノザはまさに、雑草そのものっていう感じの草ですね。3月の終わりくらいから、茎が伸びだして、急に出現する雑草です。花壇などにも見られるので、引き抜かれることが多いようです。
 咲いている状態は左の写真です。もうちょっとかたまって生えていることが多いですが。
 でも、アップにすると、花屋さんにでもあるような、きれいさになります。花の上にある葉っぱのかたまりも、順次伸びて花を咲かせ続けます。
No.1 オオイヌノフグリ(2005/04/25)
オオイヌノフグリ花
(2005/04/03)
オオイヌノフグリ群落
(2005/04/03)
 初めての紹介なので、知っている人の多い、オオイヌノフグリにしてみました。8mmほどの小さな花ですが、まとまって咲くので、青色がとてもきれいに見えます。
 この花は春を感じ始めて真っ先に咲くので、とても季節を感じさせてくれます。田畑の「あぜ」や、ちょっとした空き地にも見ることができますが、あまり大きな群落は作らないようです。
 3月下旬から咲き出して4月下旬現在でもまだ咲き続けています。でも、一番きれいに見えるのは写真を撮った桜の頃。後になると、もっと背の高い雑草に追い抜かれて目立たなくなります。
 
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