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(2005/12/16載) |
(2005/08/22撮影) |
(2005/08/22撮影) |
私の持っている植物図鑑では、センナリホオズキという名前で載っています。それには注釈で「Physalis
angulata はセンナリホオズキでは無いかも知れない。」とあります。昭和51年初版で改訂はされていない図鑑です。で、ネットで調べたら、この名前になっていました。間違って呼ばれていたので、新しく和名を付けたそうです。植物の分類や名前は確定したモノじゃなくって、今でも分け方の再検討が行われているようです。何だか不思議。
で、この植物の特徴はなんと言ってもホオズキです。赤くはならず、熟すと薄茶色になって枯れます。花は葉腋から出て、クリーム色の花を咲かせます。5角形で杯状になっていて、若干下を向いて咲きます。で、花びらの元の方に茶色いぼやけた斑点が付いています。これが、濃い紫だとセンナリホオズキなのだそうです。
この花から、どうやって果実を包むようになるのか疑問だったので、探してみました。そしたら、発見! 今まさに萼が伸び出すところを。萼の先は花の時には裂けていますからね、ホオズキになっても先端の5mmくらいは塞がらず、裂けたままになっています。
葉には大きめの鋸歯があって、茎にはそれほどはっきりしない梁があります。草姿は立性ですが、よく枝分かれをしています。2又になることが多いようです。
生えている場所は大豆なんかの畑でよく見かけます。この写真も大豆畑のへりで撮ったモノです。大豆を収穫する頃には霜で枯れてしまい、隆盛を忍ばせる残骸が横たわっています(左下の写真)。ですが、1つの果実の中にはかなりたくさんの種が入っているので、この後畑が耕されて、春にはたくさん子が芽を出してくることになるのでしょう。畑の栽培と雑草の競争は来年も続くことになるのですね^^; |
(2005/08/22撮影) |
(2005/08/22撮影) |
(2005/12/12撮影) |
(2005/12/12撮影) |
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(2005/12/01掲載) |
(2005/11/27撮影) |
(2005/11/27撮影) |
ハナイバナの花はとても小さく、3mmくらいしかありません。真っ白なのと葉があまり大きくないのとで、ハコベの仲間かなぁと思ってしゃがんで見てみたら、花が違いました。どこかで見た花に似ていると思ったら、キウリグサですね。あれの色が真っ白になったものにそっくりです。まあ、調べてみたら同じムラサキ科なので似たところがあっても当然なんですが。ちなみに、ムラサキ科の「ムラサキ」は、花が紫色なんじゃ無くって、根から紫の染料を採っていたからなんだそうな。
群落の作り方はハコベと同じような感じで、根元で多数枝分かれしたものが、斜上してまとまった群落を作ります。茎、葉の特徴としては、結構硬そうな白い毛が多数生えていることでしょうか。茎が枯れても、毛だけは白いままなので、おじいさんみたいに見えたりします。
大きな萼が5つに深く切れ込み、果実は1つの花に4つ丸っこい、ちょっと毛が生えたようなものができます。これは熟すと茶色になって、ぽろぽろと落ちていくようです。
花序の構造はちょっと分かりづらいです。右下の写真を見ると、茎に葉と花(の後)が交互に付いている葉に見えます。でも、茎に見えるのは花茎です。と、いうことは、葉に見えるものは包葉という器官で、もともとは花を守る役割をしていたものだそうです。もっとも、花も包葉も、元は葉だったのですが。
植物の器官名はいろいろな進化の仕方があるので、同じ器官でも全然違った形になっていたり、違った器官でも同じように見えるので、いろいろ勉強しないとさっぱり分からないです。とっても奥が深いようです。 |
(2005/11/27撮影) |
(2005/11/27撮影) |
(2005/11/27撮影) |
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(2005/11/22掲載) |
(2005/10/06撮影) |
(2005/10/06撮影) |
サクラタデはタデ科の中でも、一番花びらが大きい種類です。もっとも、タデ科の場合は花びらは無くって、花弁に見えるところは萼(がく)です。
この植物は撮ってすぐに載せようとしたのだけれど、図鑑を見たらシロバナサクラタデという種もあって、判別が付かないので延び延びになっていました。いろんな図鑑やいろんなHPを見させてもらって、「蕾がこれだけピンク色ならサクラタデだろう」という結論にしました。ホントは違っているかも知れません・・・
でもホントきれいですよねぇ。「さくら」とはよく言ったものだと思います。それでも茎はまさにタデ科。茎が真っ赤なところも、葉の形も、葉鞘が茎を巻くところも。
茎はそれほど多くは分枝しないようで、咲いているところでもまばらのようです。また、葉も密でなく、高さも50cm程度なので、単独の群落を作らず、エノコログサなどのイネ科雑草と共存しているところをよく見かけます。 |
(2005/10/06撮影) |
(2005/10/06撮影) |
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(2005/11/15掲載) |
(2005/11/09撮影) |
(2005/11/09撮影) |
前回イヌホオズキを載せた次の日に偶然見つけました。なかなかお目にかかったことがないのにホント偶然に。
「アメリカ」というとでかいイメージがありますが、イヌホオズキの半分の30cm位しか背丈がありません。全体的に小型なのと、上ではなく横に広がるタイプなため草丈が低く、イネ科雑草に半ば負けながら生えています。アメリカイヌホオズキは昭和になってから日本で見られるようになったのと、北米原産だったのとで名付けられたのかな。
花は少し小型で4mmほど、花弁が反り返らないのと少し紫がかっています。葉は縁が波打たず、葉の根元側に少し緩やかな鋸歯が入る程度です。
果実は1つの花房に3〜6個。その枝分かれが1カ所に集中しているのが特徴です。イヌホオズキの写真と比較してもらったら分かりやすいと思います。 |
(2005/11/09撮影) |
(2005/11/09撮影) |
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(2005/11/8掲載) |
(2005/7/20撮影) |
(2005/7/20撮影) |
イヌホオズキはナス科のなかでもナス属に属するので、花もなすびの花にとっても似ています。花の大きさは6mmくらいしかありませんけどね。節と節の間から花序が出るのもなすびと一緒ですね。栽培種のナスは1つの花序が1つの花であることが多いのですが、栄養状態が良いと3つくらい着きますし、野生種に近い台木の品種は10花ほどの花序になります。イヌホオズキの場合は5〜10花ほどのようです。
植物の特徴としては、枝分かれが多いこと。ピーマンと同じように、葉が付くたびに節で枝分かれがあります。なので、1本だけ生えているときにはドーム型の草姿になります。ジャングルのように見えても、1つの節には葉が1枚しか付かないので、意外と葉数は多くないです。この辺もピーマンと一緒ですね。
葉は菱形と卵形の中間の形で、葉縁部が波打っています。茎には梁があって、4角形になっています。右上の写真で一応確認ができます。
似た植物にアメリカイヌホオズキというのがあります。こちらは全体的に小型で、横に広がるので背が低いです。また花数も1花序に5個くらいまでしか付きません。決定的な違いは花の付き方で、アメリカイヌホオズキの方は枝分かれ部分が1カ所にまとまっています。 |
(2005/7/20撮影) |
(2005/7/20撮影) |
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(2005/11/4掲載) |
(2005/10/19撮影) |
(2005/10/19撮影) |
9月から10月にかけて田んぼのアゼや休耕田で咲いているのを見かけます。それまで他の雑草に覆われていて目立たないのですが、いつの間にかにきれいな花を咲かせていて、こんな所に生えていたっけ? と言う感じになります。地下茎で増える多年草なので毎年同じ所に生え、ある程度まとまった群落になっていることが多いです。
葉は若芽のうちならおひたしにできるので、食用に田んぼのアゼなどに植えられていて今でもその辺に生えているのかも知れません。形は長楕円形で、大きな鋸歯があります。
花は3cm程度で花弁は薄い青紫色です。キク科に多い、周りが舌状花で、中は筒状花という組み合わせになっています。花が終わるとそれぞれの小花がボロッと落ちて、左下の写真のようにはげ坊主になります。この残った部分が種になります。
花や葉など形がとても似ているものに、ノコンギクがあります。しかし、ノコンギクには種に5mmくらいの冠毛(綿毛)がついているので、簡単に区別ができます。 |
(2005/10/19撮影) |
(2005/10/19撮影) |
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(2005/10/25掲載) |
(2005/10/19撮影) |
(2005/10/19撮影) |
セイタカアワダチソウは言わずと知れた、秋に荒れ地で黄色い花を咲かせるやつです。最近増えてきた耕作放棄地でよく一面に咲いています。右上の写真なんかがそうです。
冬に茎や葉は枯れますが、地下茎が生きていて毎年出てくることと、根から他の植物を駆逐する物質を分泌するので、一面に広がります。そうなると開花期には結構きれいに見えます。ススキなんかとは生育適地が似ているので、このセイタカアワダチソウに追いやられていってしまっています。個人的にススキは趣があって好きなので、ススキがんばれ!って言う感じですw
セイタカアワダチソウの花は円錐形の花序を付けますが、多数の頭花の集まりです。その頭花を1つ取り出したのが左上の写真ですが、1つの頭花はさらに14の小花の集まりでできています。花には2種類あります。1つは外側にある花びら付きの花で、花びら1つに付き1つの雌しべがあります。もう1つは真ん中に4つあるドーム状の花です。これはまだ蕾で開くと左下の写真のように花柱が飛び出してきます。こちらは両性花です。とまあ、1つの花序にはもの凄い数の花が咲いているのです。 |
(2005/10/19撮影) |
(2005/10/19撮影) |
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(2005/10/21掲載) |
(2005/10/21撮影) |
(2005/10/21撮影) |
マルバルコウは9〜10月に開花する、ヒルガオ科の植物です。ヒルガオ科の中では開いた花の直径が1.5cm程度、筒の長さも2cm程度と小型で、花の色も鮮やかなオレンジ色なのが特徴です。河原の土手や田畑のアゼで見かけることが多いです。
花が終わると、花茎が伸び、左下の写真の様に、なぜか途中で折れ曲がって果実が下を向きます。熟した果実は朝顔の果実とそっくりになりますが、若い果実は萼が尖るので菱の実のようにごつごつしています。1つの果実は4室に分かれていて、それぞれに1つ種子が入っています。
葉はハート型ですが、ヒルガオ科は大体がこういう形なので、これだけでは判別できませんね^^; 茎はちょっと梁があって断面は4角ぽいです。ちなみに何かに巻き付くときは左巻きです。 |
(2005/10/19撮影) |
(2005/10/19撮影) |
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(2005/10/14掲載) |
(2005/09/23撮影) |
(2005/09/25撮影) |
ようやく紹介することができました。今年は小雨だったので、過乾燥に弱いツユクサはなかなか良い花を咲かせているところが見つかりませんでした。で、撮れたら撮れたで、色が違いますね^^; 実際にある花はもっと濃い青色なんですが、何かチープな青色になってしまいました。露出を調節しないといけないんですって;;
ツユクサは1年草で、6月くらいから幼植物を見かけるようになり、7月から10月中旬くらいまで花を見かけます。根本で激しく枝分かれするので、生育条件が良ければ大きな群落を作ることになります。
花は葉腋に付く半円形の苞から開花します。この中には花が2〜3個納められていて、順次咲いていきます。ただ、花弁はとっても薄いので、1日で萎れてしまいます。以前、押し花にしようとしましたが、薄すぎて押した後に剥がそうとしたら破けてしまって使えませんでした。
雄しべは黄色いところだと思いきや、長く突き出たうちの2つが雄しべ、1つが雌しべです。じゃあ、黄色いのは何? ということになりますが、仮雄ずいだそうです。これまた変な形で、キンモクセイの花弁に似ています。さらにそれも形に2種類あります。もっと接写できるカメラがあれば、その辺も紹介できるのに・・・ |
(2005/09/23撮影) |
(2005/09/23撮影) |
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(2005/10/12掲載) |
(2005/07/29撮影) |
(2005/07/29撮影) |
この花は6月くらいから駐車場の入り口に咲いていたんですが、ずっと名前が分からずじまいでした。その間2回の草刈りにも耐え、その都度伸びてきて花を咲かせてくれました。花がきれいなので、鉢上げしてうちへ持って帰ろうかと思うくらいでした。それもそのはず、元々はアメリカ大陸原産で、観賞用に導入された植物だそうです。
花には紅色の脈があるので、オオイヌノフグリのピンク版という感じがして、個人的には好きな花です。花の上に大きめの雄しべが8つもあり、これまた巨大な雌しべ(先が4つに分かれる)がある、意外とごてごてしています。
花は1日で萎れるようですが、毎日まばらに咲いています。見た目に豪華さが無いところが観賞用で無くなった理由でしょうか・・・
果実はマツヨイグサと同じ壷形で、熟すと4つに割れて種が落ちるようです。葉は小さい鋸歯があります。まあ、生育期間中は大体花が咲いているので、花で見分けることになるでしょうけど。 |
(2005/07/29撮影) |
(2005/07/29撮影) |
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