里に咲く花の図鑑
雑草の花編(画像をクリックすると拡大します。)
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No.62 ベニバナボロギク(2008/05/31掲載)
ウマゴヤシの花
マツバウンランの花
(2008/05/08撮影)
ウマゴヤシの花の大きさ
マツバウンランの咲いているところ
(2008/05/08撮影)
 マツバウンランはゴールデンウィークの頃から5月末くらいまで花が見られます。すーっと伸びた30〜50cmほどの茎先に20〜30個の花を咲かせます。下の蕾から上に向かって順番に咲いていくので、1つの花茎で2〜3週間咲き続けます。

 花はと言うと薄紫に真ん中が白っぽい花が多いです。雑草の花の中では結構きれいな方だと思いますが、花は1つが1cmもないくらいの大きさなので、少し咲いているだけでは目立ちませんね。線路脇などでは群生していることがあって、なかなかきれいです。

 このマツバウンランは線路脇とか芝生とか、他の植物が生えていない荒れ地とかで見かけますが、他の植物が茂っているところでは見たことはありません。

 今回気になったのは、花は見るけど、他の部分てどうなっているの? ということで、株元を見てみると、とても小さく、か細い本体を発見。これがマツバと命名された由来なのでしょうけど、葉っぱは長さ1cm、幅1mmくらいしかありません。なるほど、こういった荒れ地や芝生でしかこの葉っぱ部分が他の植物に負けてしまうのね。
ウマゴヤシの草姿
葉っぱは小さい
(2008/05/08撮影)
ウマゴヤシの草姿
花後の果実
(2008/05/08撮影)
No.62 ベニバナボロギク(2008/05/06掲載)
ウマゴヤシの花
ウマゴヤシの花
(2008/04/20撮影)
ウマゴヤシの花の大きさ
ウマゴヤシの花の大きさ
(2008/04/20撮影)
 空き地で子供の相手をしていて、ふと地面を見たら左一番下の写真「ウマゴヤシの果実の付き方」が見えました。一瞬、毛虫が群れているのかと思ってギョッとしましたが、よく見ると果実でした。

 この果実、よく見ると螺旋型にねじれていて、外側に先の曲がったトゲがたくさん付いているのです。基本的にはマメ科の植物なので、エンドウのように莢なので、中を開けてみると数個の種が入っています。

 ウマゴヤシに似た植物にコウマゴヤシやムラサキウマゴヤシなどがありますが、とても特徴的な果実なので、この果実(螺旋+トゲトゲってことね。)を見たらウマゴヤシです。

 さて、肝心の花ですが、鮮やかな黄色い花を1カ所に3〜6個くらい咲かせます。1度に3,4花が一緒に咲きますが、決まったようにお互いに背を向けて咲くようです。

 花の形はもろにマメ科ですね。しかし、小さい。右上で写っている指が私の人差し指ですから、大きさは2mmってところでしょうか。集まって咲いていても目立たないので、普通にあるっている人は気付かないでしょうね。

 ウマゴヤシは元々牧草としてヨーロッパから入れられたそうです。この辺はムラサキウマゴヤシと一緒ですね。あまりなじみが無いと思うかもしれませんが、ムラサキウマゴヤシは牧草名はアルファルファです。最近、貝割れが野菜として売られています。

 牧草として日本に着た植物はだいたいが雑草化していて、オーチャードグラスという牧草はカモガヤとして、トールフェスクという牧草はオニウシノケグサ、イタリアンライグラスはネズミムギとして道端の主要な雑草になっていたりします。
ウマゴヤシの草姿
ウマゴヤシの草姿(全景)
(2008/04/20撮影)
ウマゴヤシの草姿
ウマゴヤシの草姿(近く)
(2008/04/20撮影)
ウマゴヤシの花の付き方
ウマゴヤシの花の付き方
(2008/04/20撮影)
ウマゴヤシの果実 ウマゴヤシの果実
(2008/04/20撮影)
ウマゴヤシの果実の付き方
ウマゴヤシの果実の付き方
(2006/05/20撮影)
 
No.62 ベニバナボロギク(2008/04/30掲載)
イヌノフグリの花
イヌノフグリの花
(2008/04/12撮影)
イヌノフグリの株姿
イヌノフグリの株の姿
(2008/04/12撮影)
 更新をしないまま、ずいぶん経ってしまいました^^;;
 しかし、ついに見つけました!! 個人的に雑草の中ではオオイヌノフグリが一番好きなんですけど、実はオオイヌノフグリは西アジア原産の帰化植物です。なので、元からあった元祖「イヌノフグリ」がどういうモノかとても見てみたかったのです。
 そしてこの間、子供と近所をお散歩していたら偶然にも、群落を見つけました。

 少し離れたところから見るとオオイヌノフグリの花が目立たない感じがして、変だなと近寄ったのが発見のきっかけです。左上の写真のように、花は葉っぱに隠れ気味に着いていますし、花自体もオオイヌノフグリの半分くらいしかないので(左下の写真)目立たないのでした。これに比べてオオイヌノフグリは花茎がミニョーンと伸びて葉の上で咲くので目立ちます。
 花の色はデジカメで撮ると少し違ってしまっていますが、本物は薄く赤紫色がかっています。
 そして、元祖「イヌノフグリ」の命名の元になった果実です。名前通り丸く、金玉型をしています。オオイヌノフグリの果実は山型にとんがっていて金玉っぽくないですから。玉袋に毛が少ないのが意外でしたw
イヌノフグリとオオイヌノフグリの比較
オオイヌノフグリ(左)との比較(2008/04/12撮影)
イヌノフグリの果実
イヌノフグリの果実
(2008/04/12撮影)
No.62 ベニバナボロギク(2007/11/05掲載)

(2007/09/26撮影)

(2007/09/26撮影)
 地味な花続きでごめんなさいw No.62のベニバナボロギクの写真を撮っていたら、近くに似たような花を見つけたので、ついでに撮ったものです。

 同じボロギクのノボロギクは高さが20〜40cm、ベニバナボロギクは70cm程度なので、1mほどになるダンドボロギクは大型ですね。
 また、ベニバナボロギクは枝分かれが少なく、1つの花序に多くても10コ程度の花しか咲かないのですが、こやつは葉えきからの枝分かれが多い上に、いつの花序に多いときには30くらい花をつけます(中段左)。花の付き方としてはにぎやかな方だと思います。

 ただ・・・ 開花しても・・・ 左上や右下の写真はよしとしよう。左下の写真はいくら何でも・・・ 花に見えないし、めしべだけミニョーンって伸びている様は菌類のよう。ホント、こういう花だと知らない人が、このダンドボロギクを見かけたら、「ああ、つぼみだ」と思うでしょうし、花を見る前にいつの間にか綿帽子になっていると思うかもしれない。いや、よほど気をつけてみてる人じゃないとそうも思わないような気がする。

 これの二つ前のキツノネマゴを掲載するときに、そう言えばこのサイトは雑草の花もきれいなんだよって趣旨だから、きれいな写真を載せないと、と思ったのですが、この花はどうやっても無理そうです。

 話は変わって、名前の由来ですけど、ノボロギクは野に咲くボロギク、花が紅色だからベニバナボロギク。ダンドボロギクは最初に名前を付けた人が愛知県の段戸山で初めて見つけたからだそうな。命名ってそんなモンでいいのでしょうか??

(2007/09/06撮影)

(2007/09/06撮影)

(2007/09/06撮影)

(2007/09/06撮影)
No.62 ベニバナボロギク(2007/09/21掲載)

(2006/10/19撮影)

(2006/10/19撮影)
 ベニバナボロギクもノボロギクと同じように、舌状花のない、筒状花だけのキク科の花です。この花はさらに、うなだれて花の部分が下を向いていることが多いので、とても目立ちません。植物体自体は70cmほどにもなり、葉も大きいモノは20cmくらいになるのに。

 最初にこの花を見つけたときには、いつ咲くのだろうと、ちょこちょこ気にしてみていたのに、気付いたら綿毛になっていて不思議だったのを覚えています。華々しく咲かない上に、下を向いているので、あまり認識されない花でしょうね^^;

 一応、写真には開花しているモノ(中段左)とつぼみのもの(下段右)を載せてみました。比べてみると、咲いているのが分かるかな? 少なくとも、蕾のは蕾のように見えますね。開花してしまうと、筒状花の花びらは糸みたいになってしまい、真正面からみたらふさふさな感じに見えます。めしべは2,3mm飛び出すので、横から見たらめしべが飛び出しています。

 綿毛はふさふさですが、タンポポみたいに少し風が吹けば1つずつ飛んでいくような感じではありません。なんか、全体に犬やウサギの毛のようにふさふさしていて、絡み合っているので、全体がぼったりした感じがします。手で取ってみても、1つずつにばらすのはなかなか難しいくらいです。

(2007/09/06撮影)

(2006/10/19撮影)

(2007/09/06撮影)

(2007/09/06撮影)
No.61 キツネノマゴ(2007/09/04掲載)

(2005/09/12撮影)

(2006/09/15撮影)
 この花は梅雨明けくらいから涼しくなる10月くらいまで、畑の脇にある草むらでよく見かけます。

 花は、穂が出てそれから咲くので、シソ科だと思っていましたが、キツネノマゴ科でした。私の持っている図鑑では、「子房が深く4つに分かれていないので大いに違う。」そうです。おおげさな。

 キツネノマゴは穂からたくさんの花が咲きますが、一度に咲くのは1〜3花だけなので、群落を見つけてもぱらぱらと咲いているようにしか見えません。花も5mmくらいと小さいですしね。でも、アップで見ると意外ときれいだったので、花の写真を3枚も載せてしまいました^^ 紫の濃さや白色の模様の形は花によって若干違っているようです。

 せっかくなので、1株引き抜いてみました。意外と大株ですね。かなりたくさん枝分かれをして、1株で大きく広がっているのが分かると思います。群落を作っていても、株数自体は少ないようですね。

 形態的な特徴としては、花が穂に付くことと、茎の断面が四角形な事でしょうか。葉っぱにも茎にも白い毛が目立ちますね。でも、花が咲いていないと、多分分からないですね。

(2005/09/12撮影)

(2006/08/31撮影)

(2005/09/12撮影)

(2006/09/15撮影)
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